さてさて、ようやく重い腰を上げて始めたコンポスト。
まだ初めて数日なので、イマイチ効果がわかりません。
そもそも、最初の作り方では、水分が全然足りていませんでした。
私が参照した情報では、水を加えると書いていなかったもので……。
実際は、手で基材の土を握ってみて、塊が割れるくらいの水分量が必要らしいです。
そんなこんなで、あんまり発酵が進んでいない気がする……。
ということで、発酵を促進させるものを投入しようと思いました。
それが、環境浄化微生物「えひめAI(あい)」です。
えひめAIとは
農業や園芸をやっている方ならご存知なのでしょうか。
「えひめAI」とは、愛媛県産業技術研究所(旧愛媛県工業技術センター)で開発された、環境浄化微生物です。
酵母・乳酸菌・納豆菌を発酵培養したもので、液体状になっています。
これを使うと、酵素と微生物の力で、河川などの水質向上・汚泥削減・消臭の効果があるそうです。
愛媛県の鬼北町をはじめ、全国の自治体で、えひめAIによる河川浄化活動が行われているそうです。
環境浄化微生物(えひめAI-1・えひめAI-2) - 鬼北町ホームページ
これがすごいのは、安全な材料だけで作られていて、多様な用途に使えるのです。
えひめAIの用途
- 家庭の排水溝、風呂、トイレに流すと、排水管や浄化槽、河川を浄化する
- 堆肥の発酵期間を短縮する
- 生ゴミや家畜の糞尿の消臭をする
- 希釈すれば植物の成長促進剤になる
- 皿洗いや換気扇の掃除に使える
- 洗濯や洗濯槽の浄化に使える
なんだか夢のような液体ですね!マンションの排水溝が臭うときに、ぜひ使ってみたいです。
しかし今回は、コンポストの発酵促進のために使おうと思います。
24時間で作れるえひめAI
このえひめAI、家庭にあるものを使って簡単に作れるレシピが公開されています。
ドライイースト、ヨーグルト、納豆、砂糖、水だけです。
ただ、発酵させるのに時間がかかり、本来なら1週間保温しておかなければならないようなのです。
さすがにそれは大変……と思っていたら、24時間で作る方法もありました!
少しドライイーストを多めに使うみたいです。
私は鹿児島県霧島市のページを参考にしました↓↓↓
https://www.city-kirishima.jp/kankyo/kurashi/kankyo/suishitsuhozen/documents/ecokirishimiapanf.pdf
こちらでは、えひめAIを「エコきりしま」という名前で呼んでいますね。
各自治体で、名前をつけて活用しているようです。
24時間で作るタイプは、「マイエンザ」という名前で紹介されているので、見てみてください。
作り方
ではさっそく、作り方をご紹介します。
まず、材料です。
- ドライイースト 5g
- 三温糖(または白砂糖) 15g
- ヨーグルト 25g
- 納豆 1粒
- ぬるま湯(35〜42度) 300ml
これをペットボトルなどに入れて混ぜるだけです。
最近ペットボトルが家にあまりないので、使い終わったオリーブオイルのボトルを洗って使いました。
- ドライイースト、三温糖、ヨーグルトを混ぜる。
2歳の娘に混ぜてもらいました。 - ペットボトルに35-42度のぬるま湯を入れておき、そこに1を入れる。
1はぬるま湯で少し溶いておくと、入れやすいです。
-
納豆1粒を最後に入れる。
- よく振って混ぜる。
混ぜたら少し待っていると、発酵が始まります。
泡がぶくぶく出てきて、しきりに微生物が活動しているのがわかります。
ガスがたくさん発生するので、ペットボトルの蓋は緩めておくか、少し穴を開けておきましょう。
パンを作っているときの香りがします。 - この状態で24時間、35-42度に保温します。
これがなかなか大変です。
昼間は温度計とともにひなたに出しておきました。(直射日光はNGなので、日傘を差しておきました。)
この写真だと、30度くらいしかありませんね。
これでも発酵はしてくれましたが、やはり温度が高い方が発酵の勢いがある気がしました。
そして夜は、保温バッグに子供用の保温材をレンジで温めて、一緒に入れておきました。
- そして24時間後。すっかり発酵も落ち着いています。
ちなみに、納豆の粒はこんなスカスカに。
最終的には、消えてしまいました。
この状態に、水を250mlくらい加えれば完成です。
実際に作ってみると、発酵の様子が面白くて、ずっと見てしまいました。
動画も撮ってみました。
(動画を撮っている間、2歳の娘に「静かにしててね」とお願いしたのですが、最後の1秒くらいで、耐えきれずに声を出しています……。)
えひめAIをコンポストに投入!
完成したえひめAI、通常の用途に使う場合は、希釈が必要だそうです。
- 掃除や洗濯に使う場合は100倍程度に希釈
- 植物に与える場合は1000倍程度に希釈
しかし、コンポストに入れる場合は、どれくらいの濃度でいいのでしょうか……。
いろいろネットを調べてみましたが、はっきりしません。
ただ、原液のまま混ぜる、という人もいたので、今回は原液を直接、基材の土にかけて混ぜてみました。
これでうまく発酵し始めてくれるといいのですが……。
ひとまず、生ゴミの臭いはしなくなったので、それはよしとしましょう。
代わりに、イースト菌の匂いがしていました。
そして夜にもう一度匂いを嗅ぐと、先ほどとはちがって少し酸っぱい匂いが。
これは、うまくいっていると見ていいのでしょうか……。
菌の力を感じるえひめAI
実際に作ってみて、イースト菌、納豆菌、乳酸菌という菌たちのすごさを改めて感じました。
このえひめAIの力で、コンポストの発酵が早まるといいのですが……。
納豆の粒を分解したように、コンポストの生ゴミも分解してくれることを祈ります。
その後については、また次回レポートしますね!