最近、もうすぐ3歳になる娘が、図書館にハマっています。
たくさんある絵本の中から好きなものを借りられるのが良かったらしく、保育園の帰りにいつも「本借りにいく〜!」と言われて、自宅近くの図書館に寄り道します。
これまで、本は買って手元に置いておきたいタイプだったのですが、図書館で借りることのメリットもたくさんあるな、と気がつきました。
今日は、そんなメリットを、主に育児の視点からお伝えしたいと思います。
1. ゼロ・ウェイストに読書を楽しめる
ゴミゼロ生活、ゼロ・ウェイストを実践する身として、1番のメリットはこれです。
私の家系は読書が好きで、家には祖父の代からの本が大量にありました。
母が今、それらを苦労して処分しているのです。
本も、数十年と経てば劣化して、読みにくくなってしまいます。
もう古本屋に売ることもできない本たちは、せいぜい古紙回収に出すことしかできません。
なので、図書館で本を借りれば、読まなくなってゴミにすることなく、読書を楽しめるわけですね。
とはいえ、私は本に埋もれる家って好きですけどね……。
いまだに、壁一面が本棚になっている家に憧れます。
子供の頃も、祖父や両親の本を読んでみることで、新しい世界が拓けたことをよく覚えています。
ですから、本に触れる環境はとても大切だと思っています。
そういう意味でも、図書館は上手に活用していきたいですね。
2. 子供の好きな本を借りてあげられる
『アナと雪の女王』が大好きな娘。
お姫様が出て来る話に興味津々らしく、図書館で必ず行くのは「世界名作アニメ絵本」のコーナー。
正直、買ってあげるのはためらう絵本です。
お世話になっておいてなんですが、絵がマンガっぽくて、センスがいいとは言い難いものです。
また、『ピーターパン』や『不思議の国のアリス』のような長いお話も短くまとめているので、話の筋がゴチャゴチャになっている本もけっこうあります。
でも、娘が自ら選んで、熱心に読むので、借りるだけならまあいいか……と思って好きなものを選ばせています。
ときどき、私が選んだ絵本も混ぜて、読み聞かせしていますが。
何より、自分が読みたいと思って借りてきた絵本なので、毎日の寝かしつけの際、すぐに寝室に来てくれて、おとなしく物語を聞いてくれます。
2・3冊読めば眠くなるようで、すんなり寝てくれるのもありがたい!
そして、家に置くのは、長く楽しめて絵も素敵な絵本がいいな、と思っています。
いろいろと探して、サラ・ギブさんのイラストのシリーズを買ったりしました。
ドレスを見るのが大好きな娘のために、ドレスが素敵に描かれているものを選びました。
本当にいい本は、自分で読めるようになってからも繰り返し読むものです。
自分がそうだったので、子供にも、いい本を置いてあげたいと考えています。
3. いろんな本との「出会い」がある
先ほども言った通り、本に囲まれた環境というのは大切だと思っています。
ふと本棚から手に取った一冊で、私自身が漢字を覚え、小説の面白さを覚え、昔の文学に触れたりしてきました。
Amazonで検索しているだけでは、そういった自分の知らなかった世界との「出会い」というのはなかなか起こりません。
(もちろん、Amazonは世界中の1冊の本を見つけ出せる、という素晴らしいサービスなのですが。)
だから、図書館をしっかり活用したいと思います。
うちの近所の図書館は小さいのですが、児童書は充実しています。
当分は、娘にいろんな本の世界を見せてあげられそうです。
ちなみに、最近借りた絵本で面白かったものはこちら。↓↓↓
旭山動物園で長年飼育係をしたあと、絵本作家になったあべ弘士さんの絵本です。
実際に北極で見たシロクマの様子を元に、ユーモラスなシロクマの様子が描かれていて、親子でクスリと笑ってしまいます。
4. 年齢や興味に応じた本を選べる
子供はどんどん大きくなっていきます。
赤ちゃんのころにあれだけ好きだった絵本も、今では見向きもしない、ということがよくあります。
成長するにつれて、最適な長さや複雑さのお話というのがあるんだな、と思います。
例えば、先ほど挙げた「世界名作アニメ絵本」。
原作に忠実なちゃんとした(失礼!)絵本だと、ちょっとまだ難しいかな?という内容でも、短くまとまっていて、絵もカラフルで、子供が飽きずに聞いてくれます。
逆に、文字が多めで絵の少ない絵本だと、やはり途中で飽きてしまうようです。
しかも、子供の成長は早いので、今ある絵本もすぐに飽きてしまう可能性が高いのです。
そう考えると、図書館でそのときどきに合ったものをたくさん借りてあげたほうが、興味を持って本を読み続けてくれそうですね。
それから、今はうちの娘は「お姫様」というカテゴリーに興味があるようですが、そこから興味が広がっていくかもしれません。
そのときに、興味に合うジャンルの本をすぐに見つけてあげられるのも、図書館の利点と言えそうです。
5. 読書の習慣をつけられる
毎日、新しい絵本を借りに行きたがる娘。
これ自体は、読書の習慣をつけられるので、とても良いことだと思っています。
でも、これが毎日本屋さんで買うのでしたら、とても無理だと思います。
お金もかかりますが、それ以上に収納が追いつきませんし、たくさん本がありすぎて、買っても他の本に埋もれてしまいそうです。
それに、本屋さんの本にも限りがあります。
でも、図書館なら、毎日借りてもまだまだ本がありますし、お金もかかりません。
数日〜1週間程度で返却しているので、場所を取ることもありません。
ということで、お金や収納場所の心配をせずに、いくらでも本を読んでもらって、読書の習慣をつけることができます。
小学校に入学する前の準備として、普段からの読み聞かせがとても大切だと、こちらの記事にも書いてあります。↓↓↓
すべての教科は文章読解能力が必要なわけですし、勉強の基礎となる能力を育てられます。
また、物語などで人の感情を客観的に捉えられるようになると、自分の感情もコントロールしやすくなるそうです。
6. 英語の絵本もたくさん読める
我が家でも、小さい頃から多少は英語に触れさせようとしています。
でも、英語の絵本は、売っている書店が限られますし、売っていても輸入のためかなり割高になっています。
そんな英語の絵本も、図書館で借りることができるんです。
英語の読み聞かせ、読む方のスキルも問われますが、勉強にもなりますよ。
子供が0歳のときに英語の絵本も読み聞かせていたら、育休明けに会社で英語研修があったときに、育休前よりも英語がスラスラ出てきたので驚きました!
簡単な英語でも、毎日発声していたのがよかったのかもしれません。
7. 子供向けのイベントもたくさん
各地の図書館では、子供向けのさまざまなイベントを開催しています。
紙芝居や絵本の読み聞かせ、子供向け映画の上映、英語の読み聞かせ、手遊び、工作の講座など、無料または格安で利用できます。
図書館の方や読み聞かせスタッフの方が選んだ物語や遊びは、親とはちがった視点から子供の世界を広げてくれます。
もちろん大人向けのイベントもあるので、ぜひ活用したいですね。
8. 社会のルールに触れさせられる
図書館に行くときは、私が図書カードを娘に渡して、自分で借りたり返したりするようにさせています。
職員さんにきちんと「貸してください」「ありがとう」と言うように教えています。
恥ずかしがって、聞こえないような声でつぶやいていますが……。
それでも、貸したり返したりのプロセスは理解したようで、緊張した面持ちでカウンターに向かっています。
お金のやりとりがないので、安心して見守っていられます。
親以外の大人にきちんと挨拶することや、手続きをすること、また、借りた本を大切に扱うこと、期限内にきちんと返すことなど、社会のルールやプロセスを理解するのに、いい実践の場となっていると思います。
育児に図書館を活用しよう
今回挙げたポイントの多くは、ゼロ・ウェイストとあまり関係ない視点でした。
でも、こんなたくさんのメリットを、ゴミを出さずに得られるのなら、図書館を活用しない手はありませんよね。
育児を通して見ると、図書館を活用することで、子供にとっていい影響がたくさんあるなと気がつきました。
もちろん、大人にとってもいろんな利点があります。
もし、最近図書館から足が遠のいている方がいたら、たまには図書館を訪れてみてはいかがでしょうか。
新しい世界との出会いがあるかもしれませんよ!