いわゆる「梅仕事」。
おばあちゃんの梅干しで育った私は、塩分多めのしょっぱい梅干しが大好きです。
市販の梅干しは蜂蜜などが入っていて私には甘すぎるので、いつか自分で作りたい!と思っていました。
でも梅干し作りは手間暇のかかる作業なので、ワーキングマザーの自分には無理……と諦めていました。
しかしついに!今年はやってみることにしましたー!
いまだに仕事が在宅勤務なので、天日干しもできそうだと判断して、いざチャレンジです。
問題は、いかにゼロ・ウェイスト的に行うか、です。
ゼロ・ウェイストな梅干し作り
とにかく初めてなので、梅干しを漬けるための容器も、重石も持っていません。
来年以降やるかもわからないので、新たに買うこともしたくない……。
そんなわけで、いろいろなやり方を模索しながらやってみました。
初心者向けの、ジップロックを使った作り方などもあるのですが、そういった便利だけどゴミが出るやり方はNG。
- 新たな容器などは買わず、家にあるものを使う
- 衛生的に作れる
- できるだけゴミを出さない
ということで、なかなか苦労しましたが、やってみたのでレポートします。
初めての梅干し作り:準備編
今回は、こちらのレシピを見て作りました。↓↓↓
今回買った材料
- 梅 1kg
- 粗塩(使ったのは180g)
- 焼酎(使ったのは50ml)
いずれもパルシステムで購入しました。
焼酎は、消毒効果を出すため、アルコールが35度以上あるものが必要です。
準備するもの
- 梅を漬ける容器
- 重石になるもの
- 蓋をするもの
- 楊枝や竹串
- ふきん
詳しく解説します。
- 梅を漬ける容器:
梅の1.8倍の容量があるといいそうです。
また、梅干しを作る際は酸が発生するため、金属の容器は酸化してしまうので使えません。陶器、ホーロー、ガラス容器がお薦めです。
ただし、ホーローは表面の釉薬に傷がついてしまうと、内側の金属が露出してしまうので、傷があるものは使えません。 - 重石になるもの:
これがなかなか難題です。
容器にぴったりのサイズの重石はなかなかありません。
平皿や金属製以外の落とし蓋(木製・プラスチック・ガラスなど)があれば、それを梅の上に置いて、その上に瓶や米などの重みのあるものを載せることもできるようです。
梅に均等に重みがかかることが大切です。 - 蓋をするもの:
保存期間中、ホコリや虫が入らないように、また光を避けるためにも、全体の蓋になるものが必要です。
重石をしていると、容器の蓋が閉まらない……なんてこともありますので、かなり試行錯誤しました。 -
楊枝や竹串:
梅のヘタを取るのに使います。
先が尖っているものならいいので、お弁当用のピックなどでも代用できるかも。
私は今回は、楊枝を使ってしまいました。 - ふきん:
洗った梅を拭くために使うので、清潔なものを用意します。
2枚くらいあるとよいです。
今回は、IKEAで買った重たいガラス容器を使いました。
憧れは、野田琺瑯のこんな容器です。↓↓↓
初めての梅干し作り:作り方編
それでは作り方のご紹介です。
1. 容器を消毒する
まずは、容器を消毒します。
よく洗ってから熱湯消毒や煮沸消毒をして、最後に焼酎を全体にかけます。
焼酎をスプレーしてもいいですね。
匂いで酔いそうになります。(笑)
2. 梅を洗う
次に、梅を洗います。
梅は、まだ青かったり固かったりする場合は、何日か置いておいて追熟させるといいそうです。
全体が黄色くなって、柔らかければOKです。
3. 傷のある梅や傷んでいる梅を取り除く
洗っているときに、一つ一つチェックして、傷や傷みのある梅は取り除きます。
皮の表面だけでなく、身の奥まで茶色くなっていたりするものはよけておきましょう。
傷んでいる梅を入れてしまうと、カビが生えやすくなってしまうのだそうです。
4. ヘタを取る
先の尖ったもので、梅のヘタを取ります。
梅に傷をつけないように気をつけて取ります。
私は楊枝を使ってしまったので、この点はゼロ・ウェイスト的には減点です。
子供のお弁当用のピックを使えばよかった……とあとから気付きました。
5. 梅の水気をふきんで拭く
清潔なふきんで、梅の水気を拭き取ります。
水分が残っているとカビの原因になるので、しっかり拭いておきましょう。
6. 梅に焼酎をかける
消毒のために、梅に焼酎を回しかけ、全体にまぶします。
カビが生えにくくなるのと、塩がつきやすくなるためだそうです。
これも、スプレーすると楽だと思います。
7. 塩に漬ける
塩はこちらを使いました。
梅干しには、精製塩ではなく粗塩が向いているそうです。
梅に絡みやすく、梅酢が上がるのが早くなるので、カビが生えにくくなるとのこと。
私は塩分の高い梅干しが好きなので、塩は18%にしました。
15%より減らすと、カビが生えやすくなってしまうそうです。
なお、甘いのが好きな方は、氷砂糖を入れて塩を減らすバージョンもありますので、ご参考に。↓↓↓
この塩を、まず容器の底に入れます。
この写真より、もう少し入れた方が良さそうです。↓↓↓
その上に梅干しを半分乗せ……。
その上に塩を入れて、さらに上に梅を半分乗せ、最後に上から塩をたくさんまぶします。
私は平たい容器だったので、半分ずつ重ねましたが、深い容器であれば1/3ずつ3回に分けて入れると良さそうです。
この上に、空気や重石に直接に触れさせないための落とし蓋をしたかったのですが……ちょうど良いものがなく、悩んだ末、ラップを使ってしまいました……。
これは、ぜひ先輩方のアドバイスをいただきたいところです!
衛生面とカビ予防の両方を満たす、いい方法はないものでしょうか?
蜜蝋ラップも考えたのですが、長く漬けている間に、表面に塗った蜂蜜やオイルが染み出してしまいそうで、怖くて使えませんでした。
8. 重石をする
重石は、いろいろ考えた末、同じ容器に水を入れて載せることにしました!
底が平らなので均等に重みがかかるし、大きさもちょうどいいし、水の量で重さも調節できます!
梅が1kgなので、梅の2kgぐらいを乗せました。
9. 日の当たらない場所で2-3日置く
このまま、こぼさないように棚の下段においておきました。
そうすると、次第に梅酢が上がってきます。
梅が梅酢に完全に浸かるまで、このままです。
カビないようにときどき揺すって、梅酢を全体に行き渡るようにします。
1日後はこんな感じ。↓↓↓
2日後。↓↓↓
上の段の真ん中まで梅酢が上がってきました。
そして3日後。↓↓↓
わかりづらいですが、梅全体が梅酢に浸かっています。
10. 重石を軽くして、1ヶ月ほど置く
梅酢が全体に行き渡ったら、梅を潰さないように重石を半分の重さにします。
そして日が当たらず、温度変化の少ない場所で1ヶ月ほど漬けておき、その後土用の頃に天日干しをします。
いつまでも重石がわりに上の容器を使っているのも不便なので、別の重石に代えました。
使い捨てないジップロック的な袋を見つけたので、それに水を入れて、ラップの上から乗せています。
普通のジップロックやビニール袋は、ゼロ・ウェイスト的によくないというのもありますが、万が一穴が空いて水が漏れてしまったら、梅酢が台無しになってしまうので、使わない方が良さそうです。
そして、ホコリや虫が入らないように、上からは蜜蝋ラップを被せました。
そのまま食べてもOK!
ちなみに、1ヶ月後に天日干しせず、そのまま食べてもいいそうです。
さらに1ヶ月漬けると、味がまろやかになるとのこと。
いろいろな作り方も!
梅干しは、いろいろな作り方があるようです。
先ほどご紹介したように、塩分を減らして氷砂糖を入れるパターンもあります。
重石を使わない
重石を使わないというバージョンもあるようです。
この場合、カビが生えないように、梅酢が全体を覆うまで、毎日揺らして梅酢を行き渡らせる必要があります。
赤シソを入れる
今回は、いい赤シソが手に入れば、シソ漬けにしたいと思います。
これを入れるタイミングも、レシピによってさまざま。
1ヶ月間漬けている途中で入れるものもあれば、天日干しの後に入れるもの、漬けた赤シソを取り出してゆかりなどにするパターンもありました。
1ヶ月後が楽しみ!
梅干し大好きな私ですが、今回は初めて梅干し作りにトライして、漬ける前の梅のいい香りを楽しんだり、梅酢が上がってくるのを見て喜んだり、作る過程も楽しめました。
1ヶ月後には、天気のいいときを見計って、天日干しもする予定です。
またそのときにみなさんにレポートしますね。
無事に梅干しになりますように!